サッカーの進化に伴う競技時間の考え方
サッカーのルーツは諸説ありますが、現在のサッカーの原型はイギリスが発祥です。当時は競技時間に定めはなく、学校や地域ごとのローカルルールで試合が行われていました。その後、1863年にイングランドサッカー協会が設立され、徐々にルールが明確になっていきました。1866年に90分制が登場、当時はまだハーフタイムやアディショナルタイムはありませんでした。
1871年に正式な規則として90分の競技時間と5分を超えないハーフタイムが適用され、現在の原型となりました。その後、45分ハーフの全後半スタイルで、15分のハーフタイムが定着、アディショナルタイムも加わるなど進化して現在に至っています。
このような流れのなかで2017年、ルールを制定する国際サッカー評議会が競技を全後半30分ずつの60分とする可能性を示唆して関係者やファンを驚かせている。現状では時間稼ぎや無駄なプレーが多すぎる点などが指摘され、よりスピード感があり、魅力的なサッカーを目指しての提案だとされているが、実現には全体的なルールの調整も必要とされ、ハードルは高い。